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2024年6月10日月曜日

案外覚えやすいDXFのグループコード

 案外覚えやすい、DXFのグループコード。行ってみよう。

基本

0  データ種類{DXF名)

1 文字データ

2 名前(ブロック名など)

3 コメント、追加の文字データ

5 図形ハンドル

6 線種名

7 スタイル名(文字設定)

8 画層名

9 システム変数名

10 座標値

38 高度

39 厚さ

40 実数値(円の半径等)

50 角度値(円弧の開始角等)

60 図形非表示

62 図形色

70 整数値(画層のフラグ等)

90 長整数値

100 クラス名

102 リアクター等の目印

210 押し出し方向

420 フルカラー

430 色名

999 コメント(DXFファイルのみ)

1000 拡張データ 文字データ

1001 学長データID

1002 カツコ

1003 画像名

1005 ハンドル(ソフトリンク)

1010 座標

1040 実数

1070 整数

画層や線種といった各種図形に共通のプロパティは覚えておいて損はない。

図形などデータベースオブジェクトをDXFファイルやリスト形式で表現するほか、図形の選択条件式としても使います。それはLISP以外でも使います。VBAしかり、c++しかり、.NETでも使います。


線の太さを一括で変更できますか

線の太さを一括で変更できますか では、図形をポリラインに変換して任意の線の太さを指定する方法が説明されている。

いくつかの決まった値しか指定できないが、図形の線の太さプロパティを変更することでも、線を太くすることは可能である。

  1. システム変数 LWDISPLAY を 1 (オン)にして線の太さを画面で表示させる
  2. 図形を複数選んで、プロパティウィンドウで線の太さを変更する

線の太さを非表示(LWDISPLAY=0)
線の太さを表示(LWDISPLAY=1)

図形のプロパティから、ByBlock, ByLayer, 0.00ミリから2.11ミリまでの線の太さを選択できる。

コマンドラインなら CHPROP [図形のプロパティ]コマンドでも可能。
複数図形を選択し、LW (線の太さ)オプションを選んで新しい線の太さの値を指定する。
コマンドラインからは、システム変数 LWUNITS (線の太さの単位)に従って、ミリメートル単位またはインチ単位で新しい線の太さを指定する。


画層状態管理をLISPで

 画層設定を保存し、別の図面で読み込む方法

LAYER[画層設定]コマンドでは画層の新規作成、設定の変更、削除を行える。

複数の画層のフリーズやロックや色の設定をまとめて保存、復元する画層状態管理という機能がある。


図面に保存した画層状態を拡張子.lasのテキストファイルに出力し他の図面に読み込むことで、画層の設定を他の図面に適用できる。

現在の画層状態を保存 

(layerstate-save  name flag [viewport])
現在の画層状態を name という名前で保存する。
フラグ flag はどのプロパティを保存するかビット和で指定する。
オプションのビューポート viewport の図形名を指定すると、指定したビューポートの画層設定を保存する。

フラグの意味

1 表示/非表示 設定
2 フリーズ 設定
4 ロック 設定
8 印刷 設定
16 ビューポート フリーズ初期設定
32 線色
64 線種
128 線幅 

(layerstate-save "test" 255) は画層のすべての設定を test という名前で保存する。

現在の画層状態を復元 

(layerstate-restore  name [viewport flag])
画層状態 name を図面に復元する。
オプションのビューポート viewport の図形名を指定すると、指定したビューポートの画層優先設定をして復元する。
復元フラグ flag は画層状態に含まれていない画層をどう処理するかを指定する。

復元フラグの意味

1 含まれていない画層は非表示にする
2 含まれていない画層はフリーズにする
4 ビューポートの優先設定にする

(layerstate-restore "test") で画層状態 test を図面に復元する

現在の画層状態を書き出し 

(layerstate-export name file)
画層状態 name をテキストファイル file に書き出す。
書き出されたファイルは、他の図面の画層設定に流用できる。
(layerstate-export "test" "c:/temp/test.las") で c:\temp\test.las ファイルを作成する。

現在の画層状態を読み込み 

(layerstate-import file)
画層状態テキストファイル file を図面に読み込む。
画層状態名は file の2番目のデータに含まれる。
(layerstate-import "c:/temp/test.las") で c:\temp\test.las ファイルを読み込む。
設定が図面に取り込まれるだけで、その復元には (layerstate-restore) の呼び出しが必要。


2020年12月24日木曜日

IJCAD 2020 .Net サンプル、初歩も初歩

 IJCAD 2020 .Net サンプルの作り方。

  1. Visual Studio 2019 とか使います。
  2. ファイル→新規作成→プロジェクトから、クラスライブラリ(.NET Framework)を選択します。C#とVB.Netはお好みで選んでください。


  3. 参照設定を行います。次の2つのファイルを参照します。
    C:\Program Files\ITJP\IJCAD 2020 PRO\gmap.dll
    C:\Program Files\ITJP\IJCAD 2020 PRO\gmdb.dll
    追加したら、ローカルにコピーしない設定に変更します。
  4. ソースコードは次のようになります。
  5. ビルドしてください。.Net Framework のバージョンは、4.8 にする必要があります。
  6. NETLOADコマンドでロードすれば、コマンドを実行できるようになります。
ソースコードは次のようになります。
using GrxCAD.ApplicationServices;
using GrxCAD.DatabaseServices;
using GrxCAD.EditorInput;
using GrxCAD.Geometry;
using GrxCAD.Runtime;
using GrxCAD.Windows;
using CADApplication = GrxCAD.ApplicationServices.Application;
using CADException = GrxCAD.Runtime.Exception;
namespace CSSample1
{
    public class Class1
    {
        [CommandMethod("CSHELLO")]
        public void cmdCSHello()
        {
            CADApplication.ShowAlertDialog("Hello");
        }
    }
}

 ポイントは、

  • コマンドを定義するクラスは public クラスにしないと、IJCADから呼び出すことができません。
  • コマンドは CommandMethod 属性でコマンド名と実行フラグを与えます。引数、戻り値のない public な変数にする必要があります。
  • 名前空間は、GrxCAD.ApplicationServices などになります。AutoCADの場合は、Autodesk.AutoCAD.ApplicationServices などです。
  • ApplicationクラスとExceptionクラスが名前の衝突を起こすのを避けるために、CADApplication、CADException と再定義するのはおすすめです。
  • ApplicationクラスのShowAlertDialogは警告メッセージボックスを表示する関数です。

 

Gitリポジトリの一括更新

 こんなバッチファイルはいかがでしょうか。 REM gitall.bat - update repositries. for /D %%i in (*.*) do pushd %%i & git stash & git pull & popd コマンドプロ...